産業医研修会

令和2年度 産業医学基礎研修会

私は今、福岡県北九州市内のホテルの一室におります。というのは、産業医になるための講習会、「令和2年度 産業医学基礎研修会」が12月8日から本日まで開催されており、それに参加するために12月7日から福岡に来ていました。

この研修会は「6日間で50時間の講習」、特に「中4日間は一日10時間の講習」という割とハードなスケジュールとなっていますが、すべての研修を終えると研修終了証が発行され、その後は産業医として働くことができるようになります。

滞在2日目の12月8日、北九州市内の障害者施設で計46人の新型コロナウイルスのクラスターが発生したのを皮切りに、以降、市内の新規感染者数が急増。そのため感染を避けるため外食を自粛し、まさに研修の会場とホテルを往復するだけの日々になりました。(それでも、12月7日に小倉城には行っていたのがせめてもの救いでした。)

そして、先ほど研修会が終了したところです。感染が爆発的に拡大した場合は研修会自体が中止になる可能性もあったため、なんとか無事に終えることができてほっとしております。

今回の研修会を終了しただけでも産業医として働くことはできますし、研修の終了者が日本医師会に申請することにより日本医師会認定産業医になれるそうです。

恥ずかしながら、受講前までは産業医に対して「企業のための医師?」と言う程度のフワッとしたイメージしかありませんでしたが、研修会に参加したことで産業医の倫理や役割・義務・業務などを知ることができました。今、「産業医ってなんですか」と聞かれたら「企業と労働者のための医師」と答えます。

企業にとって働いてくれる人がいないと困りますし、労働者にとっては働く場所(雇用)がないと困ります。つまり、当然ながら企業も労働者は切り離せず、どちらも大事なんですね。なので、産業医は「企業の医師」ではなくて、「企業と労働者のための医師」でなくてはならないんです。講義でも「産業医は独立性と中立性が大事」と繰り返し出てきました。

私が今後どれぐらい産業医として働いていくかはまだわかりませんが、これまで培ってきた臨床医の視点の他に、今回産業医の視点を得たことは今後臨床医として診療を続けていく上でもとても大きな収穫となりました。

また、これから小規模とは言え事業者になる(クリニック院長として)前に、事業者の安全配慮義務や職場の健康管理の重要性などについて知り、考える機会にもなりタイミングも良かったです。ちなみに、人気のある研修会なため毎年すぐに募集人数の上限に達します。私も去年は落選し、今回やっと研修に参加できた次第でした。

コロナの影響で飛行機の便数が減っており本日は青森に戻れないため、もう一泊して明日帰る予定です。最後の夜、外出したいところですが自粛しようと思います。(本当に、早くコロナが落ち着きますように!!)

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