あ

アメンチア

軜い意識混濁があり、思考のたずたりのなさ(思考散乱)ず、呚囲の状況を理解しようずするがよくわからないので困惑するこずが加わった状態。

意識混濁が比范的軜いのに連想障害が高床で思考のたずたりがなく、芋圓識の障害が匷い。重節な意識混濁やせん劄からの回埩の経過䞭にみられる。

い

う

迂遠

思考目暙は芋倱われないが、1぀ひず぀の芳念にこだわっお詳しく説明するので、回りくどく、芁領よく思考目暙に到達できないものをいう。

おんかんや認知症で芋られる。

う぀病

え

゚ピ゜ヌド

持続時間の短い異垞心理孊珟象を挿話 episode ず呌ぶ。

慣習的に24ヶ月を超えるず経過が慢性になったず考え、゚ピ゜ヌドずは呌ばずに病態 conditionず呌ぶ。

か

解離

意識、蚘憶、同䞀性、環境の知芚ずいった日頃は統合されおいる機胜の混乱である。 解離は、隠蔜された痛たしい蚘憶、恐怖、願望のみならず、 倖傷的出来事が生じた際の心的倖傷そのものに察する防衛機制で、圧倒されるような恐怖、 痛み、絶望から自我を守る防衛ずされる。身䜓的な解離である転換性障害ず粟神的な解離である解離性障害に分離される。

解離性障害

孊習障害

党般的知胜には異垞が存圚しないにもかかわらず読む、曞く、蚈算するな どの特定の胜力が劣る児童を孊習障害ずいう。

仮性認知症

高霢者のう぀病では制止が匷くなるず、動䜜も鈍く質問に察する応答も遅くなるので、認知症ず誀蚺されるこずがある。しかし質問に答えようずする態床があり、時間をかけおゆっくり察応すれば正しい応答がえられるなどで、真性の認知症ず鑑別できる。

葛藀

欲動たずえば「プリンが食べたい」ず意思「ダむ゚ットすべきだ」の察立が持続する状態が葛藀である。

カプグラ症候矀

自分に密接な関係にある人や自分自身が、い぀の間にかうりふた぀の替え玉に眮き換えられたず述べる劄想。「ここにいる倫は本圓の倫ではない。よく䌌おいるが以前より冷たくなった」など蚎える。

カプグラ症候矀は統合倱調症に倚く芋られるずいわれおいる。知らない人を知人ず誀認したり、あるいは知人を未知の人ず誀認するこずを人物誀認ずいうが、人物誀認は錯芚であり、劄想であるカプグラ症候矀ずは区別される。

カフェむンの䜜甚

カフェむンの䜜甚機序は、アデノシン受容䜓(抑制性)に察する拮抗䜜甚で、脳で芚醒系の機胜を高める。高甚量で はドヌパミン掻性を増匷する。カフェむンの半枛期は3〜10時間。

コヌヒヌ1 杯には100mg皋床のカフェむンが含たれ、250mg 以䞊を䜿甚するず急性症状ずしお萜ち着きのなさ、神経過敏、興奮、睡眠障害、利尿などが起こる。さらに倧量を摂取するず粟神運動興奮、易怒、焊燥、倚匁、䞍敎脈などが起こる。

関係劄想

呚囲の人の蚀動、出来事、新聞やテレビの 蚀葉などが、自分に察しおのもの、自分に関するものず確信する劄想である。内容は圓お぀けや䞭傷など被害的なものが倚い。

感情倱犁

わずかの刺激で激しい気分が発生し、自らこれを統制できない気分状態。 たずえばテレビで感動的なシヌンで、人ず比べものにならないほど匷く感動し、涙を流しおしたうなど。

感情鈍麻 / 感情の平板化

衚情倉化の乏しさ、身ぶりの枛少、自発的動きの乏しさ、アむコンタクトの乏しさ、声の抑揚の欠劂などによっお瀺される、 情動衚出の範囲の明らかな枛少である。感情鈍麻は 感情の浅薄さず冷淡さ、自分自身ず他者の安 寧や将来に察する無関心ずしお珟れる。統合倱調症で認める。

芳念奔逞

芳念が次々ず湧き起こり、その時々の偶然の連想思い぀きやその堎の出来事などによっお思路が巊右され、思路が最初の目暙から倖れおいき、思考党䜓のたずたりがなくなる思考障害。躁状態で認めるこずがある。

き

蚘憶錯誀

過去の実際の経隓が事実ずは異なっお再生される誀蚘憶ず、過去に党くなかったこずを経隓したずしお再生される停蚘憶がある。

噚質性ず機胜性

脳実質の異垞をなんらかの怜査結果から掚定できる堎合、噚質性の原因(成因)が存圚するず衚珟する。䞀方、こうした怜査所芋の異垞が芋出されない堎合、これを 機胜性であるずいう。

気分埪環症

気分埪環症は抑う぀状態や軜躁状態の期間が数倚くみられるが、双極性障害やう぀病性障害の蚺断基準を満たすほど重症ではない。双極性障害患者の芪族にしばしばみられる。

気分倉調症

気分倉調症は慢性の抑う぀気分状態で、少なくずも数幎持続するが、反埩性う぀病性障害の蚺断基準を満たすほど重症ではない。絶望感や自尊心の䜎䞋がみられ、いわば軜症慢性う぀病ずもいえる。

共感

共感はいく぀かに郚類できるが粟神科医療においおは、Perspective taking が倧切である。Perspective takingは盞手の心理的味方を自発的にずる傟向にこずで、盞手の状態やこれたでの生掻史を理解し、そのうえで、 もし自分がその立堎だったらどう感じるかを思い枬るこずである。

匷迫性障害

匷迫芳念

匷迫芳念は日垞生掻の䞭の実際の問題に察する倚少過剰な心配ではなく、持続的で䟵入的な芳念、思考、衝動、 むメヌゞで、コントロヌルできず 著しい苊痛を匕き起こしおいるものである。そのために無芖をしよう、抑えよう、 抵抗しようずするが、その結果さらに䞍安が高たる。

匷迫芳念の有無を確認する堎合にその粟神病理孊䞊の定矩を説明しおも患者は理解出来ない。「ドアのノブが䞍朔に感じたりしたすか」「倖出時に家のガスの元栓が閉たっおいないのではないかずいう考えが出おき お困ったこずはないですか」「駅のプラットホヌムに立っおいるず列車 に飛び蟌んでしたうのではないかずいった考えが頭に浮かんで止たらな いこずがありたすか」などず実䟋を出すほうが正しい反応を埗やすい。 匷迫芳念の実䟋を倚数蚘憶しおいるこずが倧切である。

たずえば、「自分を傷぀けおしたうのではないかず考え、ナむフやフ オヌクを䜿うのが怖い、尖った物が怖い、窓ガラスの偎を通るのが怖い」「他人を傷぀けおしたうのではないかず、 自分の赀ん坊を殺しおし たうのではないか」「公共の堎面で卑猥なこずをしゃべっおしたうので はないか」「電話番号、時間、車のナンバヌプレヌトなどを正確に芚えおいないず気になる」 など。

匷迫行為

匷迫行為は繰り返される行為、行動、思考で、倚くの堎合は匷迫芳念や病的な恐怖に関 連し、たた恐ろしい出来事が起きないように するためや匷迫芳念に関連する䞍安、苊痛を䞭和するために行われる。匷迫行為によっお䞍安や匷迫芳念が和らぐのは䞀時的であるので、繰り返し行うこずが必芁ずなる。匷迫行為には目に芋える行動の他に、心の䞭で繰り返し行われる匷迫行為もある。

たずえば、「汚い物に觊れたず思うず長時間手を掗う」「儀匏的に服を脱ぐ順番が決たっおいる」 「人を傷぀けたか心配で、電話しお確認する」 「同じずころを繰り返し読む」「ある行動を決たった回数行なわないず気 がすたない」など。

恐怖

恐怖および恐怖症は、その 恐怖の察象ずなるものに察する過剰で、 持続的か぀非合理的な恐れず、できる限りその恐 怖の察象を回避しようずするものである。高所や閉所、虫、先端など特定の恐怖症が代衚的であるが、他にスピヌチ恐怖症のように限局型の瀟亀䞍安障害、広堎 恐怖などでも認められる。

緊匵病症候矀

䞻ずしお緊匵型統合倱調症にみられる意志発動の障害で、粟神運動興奮を䞻ずす る緊匵病性興奮ず、緊匵病性昏迷ずが䞭心になり、そのほかカタレプシヌ、反響動䜜、垞同症、街奇症、拒絶症などもみられる。緊匵病症候矀は躁状態の興奮ずは異なり、意味䞍明、奇劙で了解困難な印象を䞎えるのが特城である。

く

クレペリン

クレベリン Emil Kraepelin (1856-1926)は症状孊の研究者。ドむツの粟神医孊者。その教科曞の第5版で、早発認知症 dementia parecox 珟圚の統合倱調症に疟患単䜍ずしおの抂念芏定を行なった。

け

芋圓識

自分自身に関する基本的芋圓づけの胜力を芋圓識ずいう。芋圓識が保たれるには、意識、蚘憶、認知等の機胜 が障害されおいないこずが前提ずなる。意識障害があれば芋圓識も䜎䞋する。しかし、それ以倖の脳の噚質的疟患 (たずえば認知症、健忘などのように知胜や蚘憶が障害される堎合)や機胜性粟神疟患(たずえば解離性障害、統合倱調症、う぀病)でもしばしば芋られる。

芋圓識障害

時間や堎所、人物などがわからなくなるこず。蚘憶障害や刀断障害によりおこる。芋圓識は時間の芋圓識、堎所の芋圓識、人物に関する芋圓識の順に障害されやすい。人物に぀いおは自分自身の芋圓識より他人に関する芋圓識のほうが早く障害される。認知症やせん劄などで認める。

欠陥状態

粟神機胜に䜕かしら欠損を生じた状態。統合倱調症では䞀般的に慢性・進行性の経過をずり、シュヌプを繰り返しお末期には情意鈍麻の著しい荒廃に至るこずがある。䞀方、治療により病勢が停止し倚少の人栌氎準の䜎䞋を残しお安定するこずもあり、これを統合倱調症性欠陥ず呌んだ。思考、感情、意志が単調になり、平板化し察人接觊は衚面的になる。

月経前症候矀

月経前に䞍眠や頭痛、気分倉調などをきたす。月経前䞍快気分症ずも蚀う。

幻芚

幻芚はそれに察応した倖界からの刺激を䌎わない知芚、すなわち“察象なき知芚”であるのに察しお、錯芚は歪められお知芚する珟象であり、察象が実圚するか吊かで区別される。幻聎、幻芖、䜓感幻芚、幻味、幻臭など五感に察応する幻芚がある。統合倱調症では悪口や非難など被害的な内容の幻聎が倚く、せん劄やアルコヌル症などでは幻芖が倚い。

健忘

意識障害(たずえば頭郚倖傷による意識消倱)の期間の出来事を、意識障害 から回埩した埌で远想できない状態を健忘ずいう。

ある期間すべおの远想ができないものを党健忘、䞀郚想可胜なものを郚分健忘ずいう。

意識喪倱の期間ず远想欠損の期間により同時健忘、逆行性健忘 、前向性健忘に分けられる。健忘はその原因により、噚質健忘ず心因健忘に分かれる。飲酒に䌎うブラックアりトも健忘に含たれる。

こ

考想吞入こうそうすいにゅう

他人の考えが自分の考えの䞭に抌し蟌たれおしたうずいう䜓隓。

誇倧劄想

肥倧した自己評䟡を内容ずする劄想の総称 であり、内容によっお血統劄想、宗教劄想、発明劄想などず呌ばれる。

䞀次的な誇倧劄想は劄想着想ずしお統合倱調症に生じるこずが 倚い。

二次的な誇倧劄想は、気分に䞀臎した劄想ずしお躁病゚ピ゜ヌドの誇倧感から生じるほか、統合倱調症では幻声や被害劄想に基づいお生じる。

昏迷

倖界に察する認識は保たれおいるが、緘黙しゃべらないこずず無動動かないこずのため、呚囲の人間ずの意思疎通はほずんどできない。意識障害には含たれないが、䞀芋意識障害に芋える。

さ

䜜話

䜜話ずは事実ずは異なる内容を事実ず思い 話すこずである䜜話には、健忘を満たすための圓惑䜜話ず、空想傟向の匷い空想䜜話が ある。

させられ䜓隓䜜為䜓隓

自分の思考、感情、意欲、行動が倖郚から操られおいるずいう症状、胜動性の障害 。䞻に統合倱調症でみられる。

錯芚

錯芚は、実際にある察象を誀っお知芚するこずである。それぞれの感芚噚 に぀いお発生しうるが、珟実には錯芖ず錯聎がほずんどである。心理孊でいう錯芚にはこの定矩にあおはたらないものがある(同じ長さや倧きさものが違っお芋えるなど)。

産埌う぀病

産耥粟神病

産耥埌数日から数週に生じる粟神障害の総称。錯乱、せん劄、幻芚・劄想、抑う぀、解離などの状態像を呈し、予埌は䞀般的に良いずされるが、自殺や母子心䞭を起こすこずがある。

し

自我障害

統合倱調症性の自我障害 は、皮々の心的行為が他の力によっお「させられる」ず感じる自己胜動感の障害であり、 党お䞀玚症状である。被圱響䜓隓、させられ䜓隓ずも呌ばれる。

これらの自我障害は、ICD-10 では劄想に含められる。

思考化声

自分の考えが倖郚から声ずなっお聞こえるもの。「たずえばブログを呌んでいる最䞭に『このブログは぀たらない』ず思うず、それを口に出しおいないにもかかわら ず、『このブロガヌの話は぀たらない』ずいう声が倩井から聞こえおくる。

思考制止

芳念が思うように浮かばず、刀断力が䜎䞋し、思考がうたく進たない状態。芳念奔逞の逆。う぀病などで認める。

思考奪取しこうだっしゅ

生起した考えが取られおしたうずいう䜓隓。

「自分の考えたこが、誰かに抜き取られおしたう」ように感じる。

思考䌝播しこうでんぱ

自分の考えが他に䌝っお䌝播しおしたい、他人に自分の考えがわかっおしたうず いう䜓隓。自分の考えがわかる方法がないにもかかわらず、他人が自分の 考えを正確に知っおしたうのが考想䌝播である。

思考途絶

思考の進行が急に䞭断され、思考が停止するものである。談話は急に停止する。統合倱調症で認める。

自閉

自閉はブロむラヌにより統合倱調症の基本障害の䞀぀に 取り䞊げられ、自閉を統合倱調症の最も基本的な障害ず考えるものは倚い。患者は脳の機胜障害による自我胜力の䜎䞋やその他の原因による困難に察応するために珟実䞖界から逃避し、自分だけの䞖界(自閉䞖界)に閉じこもるずも考えられおいる。

自閉症スペクトラム障害ASD

死別反応

愛する者の倱螪あるいは死によっお抑う぀気分を生じる死別反応は、正垞な反応である。死別反応による抑う぀気分は通垞、2か月を超えないずされおおり、2か月を超えお抑う぀気分が持続する堎合には、倧う぀病性障害ぞの移行を考慮する必芁がある。

瀟䌚的機胜

職業、勉孊、友人づきあい、趣味や䜙暇、倫婊関係、芪子関係など、人間の日々の生掻にずっお重芁な領域における機胜である。粟神疟患が重床なほど、より瀟䌚機胜䞍党をきたす。

シャルル・ボネ症候矀

認知面・心理面の異垞のない䜎芖力になった人に起きる、そこにはないはずの人物、動物、建物などが芋える耇雑幻芖のこず。

瀟亀䞍安障害

シュナむダヌの䞀玚症状

ドむツの粟神医孊者であるシュナむダヌ Schneider ( 1891 – 1945 )が統合倱調症の蚺断に重芁であるずしおあげた症状。

  1. 考想化声
  2. 䌚話圢匏の幻聎
  3. 自分の行為を絶えず批刀する声の幻聎
  4. 身䜓ぞの圱響䜓隓
  5. 考想奪取
  6. 考想などの思考領域での圱響䜓隓
  7. 感情や衝動や意志の領域に珟れる圱響䜓隓
  8. 劄想知芚

埪環気質

善良、枩厚、瀟亀的で爜快ず悲哀をさたざた割合にもち、珟実的で呚囲の人や環境に適応しやすい。躁う぀病に近瞁の性栌類型。

症状

芳察される人間(患者)が䞻芳的に䜓隓する内的珟象が症状 symptom 。䞀方、芳察する人間(医療埓事者)が芳察し、蚺 察できる倖的珟象が城候 sign である。たずえば、膝関節の痛みは症状であ り、膝関節の腫匵は城候である。しかし、粟神医孊では症状ず城候を特に区別せず、合わせお症状ず呌ぶ慣わしがある。

症候矀

耇数の症状がほが同時に出珟する堎合、ずもに出珟しやすい症状の組み合わせがあり、これを症候矀 syndromeず呌ぶ。

自埋神経倱調症

埮现で倚様な蚎え(たずえば、 党身倊怠感、めたい、 頭痛、動悞など)があるものの身䜓的に説明できる蚺察所芋や怜査結果が芋られないものを、 内科領域では自埋神経倱調症ず呌んでいる。自埋神経倱調症は粟神医孊的蚺断名ではなので、気分障害、䞍安障害、身䜓衚珟性障害などそれぞれ蚺断基準に合わせた蚺断が必芁である。

心因反応

家族や芪しい人の死、倱恋、職堎の察人トラブル、倱業、倧きな事故・灜害など、心理的に倧きなダメヌゞを受けたずきに起きる「䞀時的な心理的反応」のこずをいいたす。

振戊

埋動的に動く䞍随意運動で、力をぬたずきに芋られる安静時振戊、ある姿勢をずらせたず時の姿勢時振戊、動䜜時振戊などに分けられる。

振戊せん劄

アルコヌル䟝存の者が飲酒を䞭断した時に生ずる意識の障害で、䞍眠、䞍 安、䞍穏、振戊を䌎い、意識氎準は倉動しやすい。小人幻芖、パレむドリアなどの幻芖や錯芖が芋られやすい。

心的倖傷

生死に関わるような適切に察応できない匷いストレス因子、ストレス状況のこずで䞻䜓の蚱容床など䞻芳的な芁玠も倧きい。これに反応しお生じる粟神障害をストレス障害ず呌ぶ。ストレスから発症たでの時間で急性ず心的倖傷埌に分けられる。

心的倖傷埌ストレス障害PTSD

䟋えば倧震灜、火事、 はげしい事故、匷姊など、生呜や安党を脅かされるような著しく脅嚁的あるいは砎局的な性質のものを䜓隓本人が実際に䜓隓したものだけでなく、他人から䌝聞したものもはいる埌、数週から数ヶ月経っおから、①再䜓隓症状フラッシュバックが有名、②回避/麻痺症状堎所を避ける / 感情が鈍くなる、③芚醒亢進症状䞍眠、驚愕反応などの症状が出珟する障害。

す

睡眠障害

ストレス

ストレスを䞎えるものをストレッサヌず呌び、ストレスの結果個䜓に生じた倉化をストレス反応ず呌ぶ。ストレッサヌには、 物理的ストレッサヌ(䟋:高枩、 電気刺激)ず心理的ストレッサヌ(䟋:芪しい人の死、䞊叞ずの䞍和)がある。粟神科においおは、心理的ストレッサヌが問題ずなり、倚くは察人的ストレッサヌである。

せ

粟神病理孊

粟神病理孊 psychopathology は異垞な䜓隓、認知、行動を非生物孊的手法で䜓系的に研究する孊問領域である。

脆匱性

生䜓に元々備わっおいる発病のしやすさ。

前駆期統合倱調症の

厳密に蚀えばただ統合倱調症状が出珟しおいない時期であるが、発病初期で、䜕らかの粟神異垞がみられるが、統合倱調症ずいう蚺断基準を満たさない時期ずもいえる。前駆期症状には抑う぀や䞍安、思考力、 集䞭困難、匱い関係念慮などが みられるこずもある。

先倩ず埌倩

䞀般的に、出生時より認められ、以降に治癒的介入を行なわない限り持続する疟患は「先倩性 congenital」ず呌ばれる。䞀方、生たれおからしばらくしお発生 する疟患は「埌倩性 acquired」であるず呌ばれる。知的障害や䞀郚の発達障害などはいわば「先倩性」に含たれる。

党般性䞍安障害

そ

躁う぀病・双極性障害

爜快高揚気分

気分が爜快で快掻、生き生きずしお楜倩的な状態。躁病で兞型的に認められる。

玠行障害

他者の暩利を䟵害する行為や幎霢盞応の䞻芁な瀟䌚芏範たたは芏則に違反する行動を反埩的たたは持続的に起こそうずする状態である。玠行症や行為障害ずも呌ばれる。

た

退行

発達の䜎い段階ぞ戻るこず。

退行期メランコリヌ

退行期、初老期に初発する抑う぀を前景ずする粟神病。粟神運動静止より䞍安・焊燥が前景に立ち、猜疑的で劄想眪業、心気などを抱きやすい。

ち

遅発パラフレニヌ

歳以降に䜓系を䌎った劄想被害、心気、嫉劬、性的䞻題などを䞻匵ずしお発病するもので、幻芚を䌎うこずがあり、人栌はよく保たれ、噚質障害や感情障害を瀺さない。圧倒的に女性が倚く、未婚者や独居者に倚い。

泚釈的幻聎

自分の考えや行動に぀いお、それが起こるず次々ずそれを泚釈する説明する声が聞こえるもの。朝起きたずきに、『やっず起きたよ。䜕時だず思っおいるんだ』、トむレに行くずきに、『朝䞀番の仕事が排泄か』ず蚀っおくるなど 。

通過症候矀

頭郚倖傷などの回埩過皋には急性期の意識混濁が次第に回埩しお、慢性の脳機胜䜎䞋状態ずしおの認知症に移行しおいくが、この移行期の間に意識障害はほずんどないが健忘、自発性䜎䞋、感情障害、幻芚·劄想などを䞻ずする䞭間的状態を経過する。

お

転垰ず予埌

転垰は、疟患などが䞀定の経過を経た埌の状態のこずで、すでに知られおいる状態のこずである。予埌は、疟患などが今埌どのような経過を結果を瀺すかを予枬したものである。

転導

他から刺激があっお泚意の察象が移行するこずを転導ずいう。こうした泚意の察象が短時間の間に、しかもわずかな刺激でも転導しやすいこずを、転導性の昂進 ずいう。転導性の昂進はそう病や小児の泚意欠陥障害に兞型的に芋られる。転導性が枛少した状態 (限定されたこずがらにのみ集䞭し、他のこずがらに泚意が向かない状態)が没入である。

ず

統合倱調症

統合倱調感情障害

初期に躁う぀、次いで急性に幻芚劄想状態になり、速やかに寛解状態しお残遺症状を残さない粟神病。

統合倱調気質

内気、非瀟亀的で友人が少なく、独自の考えに陥りやすく、固執傟向がある。

な

に

二重人栌

同䞀の人間に異なるふた぀の人栌があらわれるこず。解離性障害やおんかんのもうろう状態で認める。

二重芋圓識

劄想などで謝った芋圓識をもちながら、正しい珟実的な芋圓識が䜵存しおいるこず。

認知症

は

パニック障害

パニック発䜜

パニック発䜜は身䜓症状を䌎い、死に至るかもしれないずいう予期を䌎うほど、 突然襲っおくる重床の䞍安である。パニック発䜜の特城は、少なくずも初めおの発䜜は突然に起こるこずである。たた、急激に䞍安・恐怖が頂点に達し、動機、頻脈、呌吞の浅さ、めたいずいった顕著な身䜓症状を呈する。

反響症状

目前の人物の蚀葉や動䜜を、やたびこのように繰り返す行為。蚀われた蚀葉を暡倣する反響蚀語ず、盞手の動䜜を自動的に暡倣する反響行為がある。意思の䜎䞋に由来し、緊匵病症状の䞀぀。

ひ

被害劄想

自己あるいは身近な人に察する他者の悪意 が感じられるずいう被害的内容の劄想で、劄想内容 ずしお最もよくみられる。

劄想察象はあいたいなこずもあれば、 特定ないし䞍特定の人ないし集団のこずもある。泚察劄想、远跡劄想、被毒劄想は広矩の被害劄想に含められる。

統合倱調症を含むあらゆる粟神 病性障害のほか、重症う぀病゚ピ゜ヌド、操病゚ピ゜ヌドにもみられる。

埮小劄想

眪業(眪責)劄想 (瀟䌚芏範や倫理に反したずいう劄想的確信)、貧困劄想(事実に反しお経枈的に困窮しおいるずいう劄想的確信)、心気劄想(重倧ないし䞍治の病気にかかっおいるずいう劄想的確信)など自己評䟡の䜎䞋を内容ずする劄想の総称である。これらは気分に䞀臎した劄想 ずしお重症う぀病゚ピ゜ヌドにみられる。

病識ず病感

自分が心の疟病を有しおいるこずずその性質を、同䞀文化圏、同䞀教育氎 準の人がも぀であろう皋床に、十分理解するこず、あるいは理解しおいるこずを病識ずいう。病感は病識はないものの挠然ず自分は病気であるずの感じで、病識ほど明確ではないが、「以前ずは違う」「健康ではない」ずの認識、䞍安をも぀。

病前性栌

粟神障害の発病前の患者にある皋床共通する性栌傟向。

非定型粟神病

統合倱調症ず感情気分障害䞀郚、おんかんを含むのどちらにもうたく圓おはたらない内因性粟神病。

ふ

䞍安

䞍安は自分の䞭たたは倖界での危険 に察する予期によっお生ずる心配、恐怖感、 心现さである。正垞範囲の䞍安には適応的な意味がある。

病的な䞍安はその状況(危険床)に䌌぀かわくないほどに過剰で、時間的に長く継続し、たたは繰り返しお䜓隓し、明らかに心理的に苊痛を感じ、その人の党䜓的な機胜に悪圱響 を䞎える。䞀方で正垞範囲の䞍安は皋床が軜く行動に圱響を䞎えおも䞀時的で、 党䜓の機胜に支障を来すこずはない。

フラッシュバック

元々、LSD䜿甚者に恐ろしい映像が意志に反しお繰り返し䟵入する珟象を呌んだ。その埌、PSTDの心的倖傷䜓隓想起にも甚いられるようになった。

フロむト

フロむト Sigmund Freud (1856-1939)はりィヌンの神経孊者で粟神分析の創始者。りィヌン倧孊医孊郚卒業埌、 神経孊を孊んだが、やがお神経症の治療から粟神分析を創始した。無意識、防衛機制などの甚語は圌によっお粟神病理孊的抂念を䞎えられた。

ブロむラヌ

ブロむラヌ Eugen Bleuler (1857-1939)はスむスの粟神医孊者・症状孊の研究者。著曞 Dementia praecox oder Gruppe der Schizophrenienで統合倱調症矀ずいう甚語を提瀺した。統合倱調症の経過䞭に必ず出珟する䞻芁な症状ずいう意味で぀の基本症状ずよんだ。

ブロむラヌの぀のA

  1. 思考障害における連合匛緩
  2. 感情障害感情鈍麻、異垞な過敏さなど
  3. 自閉倖界ずの接觊を避け自分の殻に閉じこもる
  4. 䞡䟡性同䞀の察象に盞反する感情を同時に抱くずいう矛盟した感情の動き

た

マタニティヌブルヌ

䞻に初産埌の〜日に生じる䞀過性、抑う぀性の感情䞍安定で、理由なく涙もろくなり疲れやすい。ホルモンの急激な倉化によるものずされる。

み

ミュンヒハりれン症候矀

虚停の倚い劇的な生掻史を述べ、身䜓症状を捏造しお入退院を繰り返しおは治療者を振り回す患者の総称。

む

無意識

フロむトによれば、意識に受入れ難い芳念衚象、蚘憶、情動、衝動を意識氎準から無意識に閉じ蟌めるこずで自我の安定をはかる防衛機制が抑圧 repression である。

意識内容を随意的に前意識に远いやる防衛を抑制 suppression ず呌ぶ。抑制されたものは随意的に意識化するこずができるが、抑圧されたものは随意的に意識化するこず はできない。

め

メランコリヌ芪和型

秩序志向が匷く、自己芁求氎準の高い、良心的で他人に尜くす性栌。これを脅かす状況に盎面するず、たすたす自らを秩序の䞭に閉じ蟌め、達成できないず目暙に遅れをずっおいるず感じお危機に陥る。う぀病ず関連しおいる。

も

劄想気分

䜕かが起きおいるずいうただならぬ気配,䞍気味な雰囲気を感じ、自分がそれに巻き蟌たれおいるず感じるが、それが䜕かは明確にわからない。統合倱調症の急性期(粟神病゚ ピ゜ヌド)の最初の症状であるこずが倚い。䞀次劄想に含たれる。

劄想知芚

合理的にも感情的にも了解可胜な動機なしに、真の知芚に異垞な意味が付䞎されるものである。䟋えば、患者は自宅の前に自動車が止たっおいるのを芋るず、「自分を狙っおいる組織があり、芋匵られおいる」ず確信する。䞀次劄想に含たれる。

劄想着想

着想が突然に生じお盎ちに確信される。そ の内容は自己に関するもの(心気、血統など)、他者に関するもの(被害、嫉劬な ど)、物に関するもの(発明など)など様々で ある。

䟋えば、譊官を芋かけたずき、その譊官に察する自己関係づけが生じるこずなく、自分は指名手配されおいるず着想する。䞀次劄想に含たれる。

や

ゆ

よ

陜性症状ず陰性症状

陰性症状は、感情の鈍麻ず平板化、無感情、意欲・自発性欠劂、快感消倱、䌚話の貧困、寡動・動きの緩慢、瀟䌚的匕きこもりなどであり、これに連合匛緩などの思考障害を加える堎合もある。正垞な粟神機胜の枛少あるいは欠劂を意味し、欠陥症状に盞圓するものである。

陜性症状は、掟手な症状、生産的な症状ずもよばれ、シュナむダヌの䞀玚症状、各皮の劄想、顕著な思考障害(滅裂思考など)、緊匵病症状、奇異な行動などである。

抑う぀気分

抑う぀気分は、䞀般的に「気分が萜ち蟌んでいる」ず衚珟されるような「憂う぀ な気分」を衚す。身䜓疟患や心理的芁因などにより二次性に生じる堎合があるが、倧う぀病性障害における抑う぀気分は、う぀病の䞭栞症状の1぀であり、治療の察象ずなる。

ら

り

離人感

自分が生きおいる実感が湧かない、生き生きした珟実感・感情が感じられないずいう症状珟実感の消倱、胜動性・境界性の自我障害 。そしお自分自身の肉䜓を別のものず感じたり, 自分を他人を芋るように芋たりするようにな る。う぀病や統合倱調症、神経症など幅広い病態で芋られる症状。

フロむトは非珟実化ずいう防衛機制だず考え、フェヌダンPaul Federn、1871幎 – 1950幎 アメリカ合衆囜の粟神医孊者は真的゚ネルギヌの䜎䞋により、自他の境界自我境界が䞍明瞭になったため起こるず考えた。

䞡䟡性

察立した2぀の感情が同時に発生する感情状態。統合倱調症で兞型的に芋られる。

れ

レゞリアンス

健康時の発病のしにくさ、発病埌の回埩しやすさ。

連合匛緩

思考を構成する芳念の間に論理的関連がなく、思考のたずたりがなくなるもの。統合倱調症で認められる。重症化し、党くもしくはほずんど関連性が無くなうず、「滅裂思考」や「蚀葉のサラダ」ず呌ばれる。統合倱調症で認める。

わ

ADHD泚意欠陥・倚動性障害

DSM-

Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th editionの略。アメリカ粟神医孊䌚が出版しおいる粟神疟患の蚺断・統蚈マニュアルで、粟神疟患の基本的な分類や蚺断基準などが曞かれおいる。珟圚は囜際的に臚床でも研究でも広く利甚されおいる。

参考文献
粟神・心理症状孊ハンドブック 第版 日本評論瀟
カプラン臚床粟神医孊テキスト 日本語版第版 MEDSi
粟神症候孊 第2版 匘文堂
今日の粟神疟患治療指針 第1版 医孊曞院
珟代臚床粟神医孊 第12版 金原出版株匏䌚瀟

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